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【デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声の違いと出し方】練習方法まで完全解説

好きな歌手の歌を聴いて、「こんな荒々しい声で歌ってみたい!」と思ったことはありませんか?

いざ真似してみると、思ったような音にならず、どう練習すればいいのか迷う方も多いと思います。

今回は、デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声について、特徴の違いから出し方、練習するときの注意点まで解説します。

まずは、それぞれがどんな声を指すのか、確認していきましょう。

デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声とは?それぞれの特徴と違い

結論から言うと、デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声に明確な区分けはありません。

説明する人によって定義が変わる可能性があります。

しかし、それぞれの声のイメージされる音質が異なるのもまた事実なので、一つの目安としてそれぞれの声の特徴と違いを説明していきたいと思います。

ノイズ発声は「複数の音程が聞こえるか、そうでないか」で分けられる

まず、音質的にも出し方的にも、明確に分けた方が良い区分があります。

それが
①「音程の聞き取りやすさ」
②「歪みの粒の大きさ」
③「音域」です。

ノイズ発声は
「声の音程がはっきり聞き取れ、その声に歪みが加わっている声」なのか、
「歪んだ音が重なって聞こえ、声の音程がはっきり聞き取りづらい声」なのかで、出し方と使用部位が大きく分かれます。

また、歪み一粒一粒の大きさについても、
「ブルブル」「ゴリゴリ」と、一つ一つの震えが大きく聞こえる歪み」と、
「ジリジリ」「ザラザラ」と、細かい粒が連続して聞こえる歪み」の2種類があり、それぞれ出し方と使用部位が異なります。

最後に音域については、その声が使われている音域によって名前が変わる場合があるので、今回評価軸の中に入れました。

ここからはこの3つの評価軸に合わせて、それぞれのノイズ発声の特徴を説明していきます。

デスボイスの特徴

デスボイスの特徴は
・複数の歪んだ声が鳴っていて、声の音程がはっきり聞き取りづらい
・大きな歪みと小さな歪みの両方が鳴っている
・音域によって細かい区分はあるものの、全て引っくるめて「デスボイス」と呼ばれている

この3つです。

こちらの動画のサビの部分はまさにこの3つの特徴が当てはまる声になっていますよね。

低音のデスボイスを「グロウル」「ガテラル」
高音のデスボイスを「フライスクリーム」などと分けて呼ぶ場合もありますが、全てデスボイスの一種です。

荒々しさ、激しさを表現するのに最も効果的な一方で、音程が聞き取りずらいのでメロディーを歌うには不向きな声です。

シャウトの特徴

シャウトの特徴は

・声の音程がはっきり聞き取れるものと、複数の歪んだ声が鳴っていて音程がはっきり聞き取りづらいものの両方がある
・音程が聞き取れるものは小さな歪みが鳴り、聞き取りづらいものは大きな歪みと小さな歪みの両方が鳴っている
・高音域で使われる、叫ぶような勢いのある声全般を指す

この3つです。

こちらの動画のサビで使われている声や、1分57秒辺りの声は「音程が聞き取れるシャウト」の具体例です。

「音程が聞き取りづらい方のシャウト」は、高音のデスボイスと同じ声と考えていただいて差し支えありません。

基本的に高音の叫ぶような表現全般に使われる呼び名なので、被る部分が出てきます。

他にも後述する「しゃがれ声」は、高音になると「シャウト」と呼んで差し支えない音質になったりします。

一方で「音程が聞き取れて歪みの粒が大きい声」に関しては、高音域になっても「シャウト」とは呼ばず「がなり声」と呼びます。

同じ高音でも、歪みが小さくないとシャウトとは呼ばないので、注意してください。

がなり声の特徴

がなり声の特徴は
・声の音程がはっきり聞き取れる
・歪みの粒が大きい
・音域に関係なく、低音・高音のどちらも含む

この3つです。

音程が聞き取れて、「ブルブル」「ゴリゴリ」という大きな振動感を伴う歪みがあれば、音域に関係なく「がなり声」と呼ばれます。

「グローリーボイス」や「ラスピーボイス」と呼ばれる声がまさにこのコラムで言っている「がなり声」に相当します。

荒々しさや力強さを表現するのに効果的で、音程がはっきり聞き取れるため、メロディーを保ちながら歌詞の一部分を強調する使い方ができるのが魅力です。

しゃがれ声の特徴

しゃがれ声の特徴は
・声の音程がはっきり聞き取れる
・小さな歪みが鳴っている
・低音・高音のどちらも含む

この3つです。

音程が聞き取れて、鳴っている歪みが「ジリジリ」「ザラザラ」くらいの小さい歪みであれば、音域に関係なく全て「しゃがれ声」に該当します。

こちらの動画で優里さんが使われているのがしゃがれ声です。

メロディを邪魔せずにアクセントを加えられるので、表現力を高めるのにオススメのテクニックです。

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デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声の違いを、音程の聞き取りやすさ・歪みの粒の大きさ・音域の3つの基準で比較した解説図。

デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声が出る仕組み

ここからは、デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声が、喉の中でどのように作られているのかを説明していきます。

それぞれの声を出しているときに、喉のどこが、どのように震え、それがどんな音につながるのか。

普段の歌声との違いを確認しながら、仕組みを見ていきましょう。

ノイズ発声全体の仕組み

まずそれぞれの発声の仕組みについて説明する前に、ノイズ発声全体の仕組みを説明します。

ノイズ発声では、声帯で「声」が生まれると同時に、声帯以外の場所も接触したり振動したりして、音が出ています。

この声帯以外の場所で生まれた音がこれまで説明してきた「歪み」であり、「声」と「歪み」が同時に聞こえることで、初めてノイズ発声が完成します。

声帯以外に震える部分には
・声帯の後方(うなじの方)にある「披裂軟骨とその粘膜」
・声帯のすぐ上にある「仮声帯」
・そのさらに上の、喉の入口付近にある「喉頭蓋」や「披裂喉頭蓋ヒダ」

こういった複数の組織が挙げられます。

まだ研究が進んでいないのであくまで仮説ですが、それぞれの組織には、次のような役割があると考えられます。

・声帯が「声を生む役割」
・仮声帯が「ブルブル・ゴリゴリとした大きな歪みを生む役割」
・披裂軟骨とその粘膜が「異なる複数の音程の音を同時に鳴らす役割」
・喉頭蓋、披裂喉頭蓋ヒダが「ジリジリ・ザラザラとした小さい歪みを生む役割」

このように、声帯以外にも様々な音を出せる場所が存在しているからこそ、デスボイスのような複雑な音色が出せるわけです。

さらに、これらの組織が接触もしくは振動を開始するトリガーは
「どのくらい息を出さないようにしているか」と「どのくらいの強さで息を吐いているか」
で変化します。

人間は腹筋や横隔膜の働きで息を吐くことができると同時に、喉の中にある様々な閉鎖弁(先述した声帯・仮声帯・披裂軟骨・喉頭蓋など)によって、息の流れを妨げることもできるのです。

声帯は比較的にどんな堰き止め具合でも振動を開始できるオールラウンダーです。

仮声帯は振動を開始するのに最も労力を必要とする部位で、息を吐く力と止める力をかなり強い力で「拮抗」させて初めて振動し始めます。

披裂軟骨とその粘膜は2番目に労力が必要な部位で、息を吐く力と止める力を「軽く拮抗」させることで振動し始めます。

最後の喉頭蓋・披裂喉頭蓋ヒダは、振動させるのに「息を止める力」はほとんど必要なく、息を素早く通過させるだけで鳴らすことができます。

ため息のような息が持たない声にも歪みが乗せられるのは喉頭蓋・披裂喉頭蓋ヒダの働きがあるからです。

もちろん息を流れを妨げた状態でも振動させられるのですが、最初から妨げた状態で練習すると、仮声帯の振動と区別が付きにくくなるので、息抜けの多い発声から練習していくのが一般的です。

これらの部位は、声を出そうとするその一瞬の力加減によってどの部位が振動するのか決まるので、コントロールするためには繊細な発声感覚が必要になります。

だからデスボイスは難しいのです。

しかし、裏を返せば、適切な力加減と音質さえ覚えてしまえば、誰でも再現できる声だとも言えます。

ここからはそれぞれの発声の仕組みを個別に解説していくので、ぜひ練習に役立ててください。

デスボイスが出る仕組み

デスボイスは、先程紹介した
・声帯
・仮声帯
・披裂軟骨とその粘膜
・喉頭蓋、披裂喉頭蓋ヒダ
これらの組織が「全て」振動することで生まれています。

ノイズ発声の中で、1番震えている箇所が多いのが「デスボイス」です。

振動条件が異なる部位をどうやって同時に鳴らすのかというと、「一つ一つ歪みを足していく」という方法を取ります。

声帯+喉頭蓋、披裂喉頭蓋ヒダ
↓
披裂軟骨とその粘膜
↓
仮声帯

このような順番で「だんだん息の止め具合と吐き具合を強めていく」ことによって、振動箇所を増やしていくのです。

順番が逆になったり入れ替わったりすることは基本的に無く、無理に順番を変えると痛みが出やすくなります。

詳しい練習方法は後述しますが、基本的にこの順番通りに練習を行うことで、リスク少なくデスボイスの練習を進めることができます。

シャウトが出る仕組み

シャウトには、音程が聞き取りづらいものと、音程が聞き取れるものがあり、それぞれで歪みを生む組織が異なります。

音程が聞き取りづらいシャウトはデスボイスと同義なので割愛します。

音程が聞き取れるシャウトに乗っているのは「細かい歪み」なので、仮声帯ではなく「喉頭蓋、披裂喉頭蓋ヒダ」が中心に振動しています。

そのため、まずはため息混じりの声などで小さい歪みを取り出し、それを維持したまま音程や強さを調整していくのが、音程が聞き取れるシャウトを出すまでの流れです。

また、シャウトは高音域の表現なので、声帯を引き伸ばして高い声を作る動きも加わります。

声帯は引き伸ばされると薄くなり、張りが強まるので、より速く振動して高い声を生み出します。

この高い声に細かい歪みが乗ることで、シャウト特有の激しい音質が生まれているのです。

がなり声が出る仕組み

がなり声の振動を生み出す主役は、声帯と仮声帯です。

声帯が振動して音程のある声を作り、そこに、声帯の上側にある仮声帯の震えが加わることで、声に歪みが乗ります。

仮声帯は先述した通り、息を吐く力と止める力を強く拮抗させないと振動し始めないので、がなり声はかなりのパワーがいる発声だと言えます。

がなり声がよく咳払いから道入されるのはそのためです。

咳をする直前、息は完全に止まります。

そしてその直後、その息止めを突き破るような形で声と共に息が噴出しますよね。

これがまさに「息を吐く力と止める力をかなり強い力で拮抗させる」ということです。

がなり声はパワフルな分、1番喉を痛めやすい発声でもあるので、練習する際は十分な注意が必要です。

しゃがれ声が出る仕組み

しゃがれ声の構成要素は音程の聞き取れるシャウトと同様で、声帯・喉頭蓋・披裂喉頭蓋ヒダなどの組織です。

声帯で声が作られ、その声に喉頭蓋・披裂喉頭蓋ヒダなどで作られた細かい歪みが乗ります。

ノイズが細かいので、仮声帯の振動は中心的ではないと考えられます。

最初はため息混じりの声に歪みを乗せる練習から導入していくことで、がなり声と差別化を図りながら練習していけます。

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デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声が出る仕組みを、声帯・仮声帯・披裂軟骨・喉頭蓋などの振動する組織の違いから解説した図。

デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声の出し方と練習方法

ここからは、それぞれの声で振動に関わる組織を確認し、実際の練習方法を説明していきます。

音程を確認する練習では、スマートフォンで「ピアノ」と検索し、音名が表示されるピアノアプリを用意してください。

また、普通の声と歪みを加えた声を続けて録音すると、音程や音質の変化を聞き比べやすくなります。

どの練習でも、痛みやヒリつきが出た場合は、その場で中止しましょう。

デスボイスの出し方と練習方法

先述した通りデスボイスは
声帯+喉頭蓋、披裂喉頭蓋ヒダ
↓
披裂軟骨とその粘膜
↓
仮声帯
この順番で歪みを足していくアプローチで練習していきます。

まずはため息混じりの声に「喉頭蓋、披裂喉頭蓋ヒダ」の振動を加える練習をしていきましょう。

口を軽く「ア」の形に開き、ため息混じりで「ハー」と声を出してください。

この時、落ち込んで愚痴をこぼすサラリーマンのような「不満とイライラ」を込めて、少し強めに出すようにしてください。

あくまでため息混じりの音質で「はあ゛ーもう!」
と言ってみるとイメージしやすいかもしれません。

この時、声とは別に上顎の辺りで軽いノイズ・振動が生まれたら成功です。

次に、上顎で軽いノイズが鳴っている状態を保ちつつ息抜けを減らして「披裂軟骨とその粘膜」の振動を加えていきます。

上顎に振動を感じたまま、「息を前に吐いている感覚」を無くして行ってください。

「息が持つ出し方」や「声を大きくできる出し方」にすればするほど、息を吐いている感覚は減っていくはずです。

息を吐いている感覚が無くなっていく過程で、先ほどとは別の「コロコロとした軽いノイズ」が新たに上顎辺りに加わり、声が二重に聞こえるようになってきたら、「披裂軟骨とその粘膜」が振動してきた合図です。

音質が変化しない場合は、音程を高くしたりしてみるのもオススメです。

ここまでできれば、出ている声はかなり複雑で、デスボイスっぽい音色になっているのではないでしょうか。

最後に仮声帯の振動を加えるわけですが、こちらはがなり声の音色をイメージしてはいけません。

今出ている複雑な音色に、少し重たさ(低い周波数の倍音)が足されればOKだと思ってください。

デスボイスでの仮声帯の関与率はがなり声の時ほどではなく、あくまで補助として加わるイメージです。

やり方は、「上顎の歪み」と「声が二重に聞こえる状態」を維持できる範囲で、出力を最大にするだけです。

「出力が上げられる=息の堰き止め度合いも上がっている」ということなので、出力を上げる過程で勝手に仮声帯が反応してきます。

出力を上げようとし過ぎると、息の堰き止めが強くなり過ぎて、音声が二重にならなくなってしまうので注意してください。

最終的に先ほど動画で紹介したような、複雑な音色が出ていれば成功です。

シャウトの出し方と練習方法

音程の聞き取りずらいシャウトはデスボイスと同義なので、ここでも割愛します。

音程が聞き取れるシャウトも、途中までの導入は先ほどのデスボイスと同じなのですが、最初のため息混じりの声を歪ませるところを「裏声で」行います。

音程はA4、B4辺りで十分です。

音程の聞き取れるシャウトは高音域でないとしゃがれ声と区別できないので、最初から高音で練習します。

ため息混じりの裏声を出しながら上顎に振動を感じられるようになってきたら、デスボイスの時と同様に上顎の振動を維持したまま息を吐いている感覚を無くしていきます。

デスボイスの場合は「音声が二重に聞こえる範囲の最大」まで出力を上げて(息の堰き止め度合いを上げて)いきましたが、音程が聞き取れるシャウトの場合はそのさらに先へ行きます。

「息を前に吐いている感覚」だけでなく、声質からも息感が完全に無くなるレベルまで出力を上げる(息の堰き止め度合いを上げる)のです。

すると、裏声を出している感覚だったのが、息抜けが完全に無くなると地声を出している体感に途中から切り替わります。

最初に出した上顎の歪みを維持したまま地声体感になるまで出力を上げられれば成功です。

音程が聞き取れるシャウトは息抜けが一切ないので「声を押している感覚の強さ」だけで言えば、デスボイスよりも上です。

「最大出力で声を出したい」という願望がある人にとっては、むしろ音程が聞き取れるシャウトの方がデスボイスよりニーズに合っているかもしれません。

ここまで情報をヒントに、無理の無い範囲で練習してみてください。

がなり声の出し方と練習方法

がなり声の練習はデスボイスやシャウトの練習とは大きく異なり、咳払いからアプローチします。

息抜けがある状態で練習すると仮声帯以外の振動が入って、純粋ながなり声にならなくなってくるからです。

やり方はシンプルで、咳払いをする真似をしながら喉の辺りで鳴る「ブルブル」「ゴリゴリ」とした振動感と、鳴らす感覚を覚えていくだけです。

最初は低音(男性はC3〜E3、女性はG3〜B3辺り)で始めて、徐々に音程を上げてください。

音程を上げて行く過程で関門になるのがC4周辺、E4周辺、A4周辺という3つの音程です。

音程を上げるには声帯を伸ばしていく必要があるので、「息を止めつつ声帯は伸ばす」という動作のクオリティに応じて関門となる音程が変わるのです。

達人になるとがなり声のまま地声と裏声をスムーズに行き来できるので、そこを目指しつつ無理せずに練習してみてください。

しゃがれ声の出し方と練習方法

しゃがれ声はシャウトの項目で説明した練習方法を出しやすい音程で行うのが練習になります。

「少し高いけど、楽に出せる」くらいの音程で、先述した通りため息混じりの声から始めてみてください。

音程は男女ともにC4〜F4の範囲がオススメです。

シャウトの時のように、裏声体感から地声体感に変化させるといった高等技術は必要無いので、上顎の歪みを感じたまま、普段地声で声を貼る時の要領で出力を上げて行けばOKです。

まとまった一本の声に、細かい歪みが安定して乗っていれば、それでしゃがれ声は完成です。

慣れたら歌の中でどんどん試してみましょう。

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デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声の出し方と練習方法を比較し、ため息混じりの発声や咳払いから歪みを加える手順を紹介した図。

デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声を出すときの注意点

ノイズ発声では、出したい音に近づいているかと、無理なく出せているかの両方を確認してください。

痛みやヒリつきが出た場合は、その場で練習を中止しましょう。

練習の合間には休憩を取り、喉を休ませる時間も作ってください。

当然ですが、声が枯れている日は練習を休みましょう。

デスボイスを出すときの注意点

デスボイスでは、最後に重たさを加えようとして、出力を上げすぎないようにしてください。

前段で説明した「最大」は、声が二重に聞こえる状態を維持できる範囲での「最大」です。

出力を上げた結果、声が二重に聞こえなくなった場合は、直前の出し方に戻しましょう。

音量の大きさよりも、加えてきた歪みを残せているかを確認することが大切です。

シャウトを出すときの注意点

シャウトでは、裏声から地声の体感に切り替わる時に、最初に加えた細かい歪みが消えていないか確認してください。

力強い高音が出ても、歪みが消えていれば、目指しているシャウトの音質にはなっていません。

途中で歪みが消えた場合は、一度ため息混じりの裏声に戻り、歪みを加え直しましょう。

地声の体感にすることだけを急がず、声の芯と歪みを両立させることが大切です。

がなり声を出すときの注意点

咳払いは、がなり声を鳴らす感覚を掴むためのきっかけとして使ってください。

音が出ないからといって、強い咳払いを何度も繰り返す練習は避けましょう。

感覚が掴めたら、咳払いの勢いに頼らず、声として伸ばす練習へ移ってください。

毎回咳払いをしないと鳴らせない場合は、音域を広げる前に、声の出だしから歪みを加える練習を行いましょう。

しゃがれ声を出すときの注意点

しゃがれ声では、練習中に加えた歪みと、練習後に残った声枯れを混同しないようにしてください。

確認したいのは、普通の声としゃがれ声を自分で切り替えられるかです。

歪みを外そうとしても普段の声に戻らない場合は、できたと判断せず、その日の練習を終えましょう。

歌に使う時も、歪ませたい部分だけに加えられる状態を目指してください。

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デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声を安全に練習するための注意点を、歪みの維持・出力の調整・声枯れの確認などに分けてまとめた図。

デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声についてよくある質問

デスボイスとシャウトは何が違うのですか?

デスボイスは、歪んだ音が重なり、声の音程が聞き取りづらい発声を指します。

シャウトは、高音域で使われる叫ぶような声の呼び名で、音程が聞き取りづらいものと、歌声の音程が聞き取れるものの両方を含みます。

呼び方には重なりがあり、高音のデスボイスがシャウトと呼ばれることもあります。

がなり声としゃがれ声は何が違うのですか?

このコラムでは、声に加わる歪みの粒の大きさを目安にしています。

「ブルブル」「ゴリゴリ」とした大きな歪みが聞こえる声をがなり声、「ジリジリ」「ザラザラ」とした細かい歪みが聞こえる声をしゃがれ声として説明しています。

どちらも歌声の音程が聞き取れ、低音・高音の両方で使われます。

初心者でもデスボイスを練習できますか?

初心者でも練習を始められます。

まずは、ため息混じりの声に軽い歪みを加えるところから始め、出せる音を一つずつ増やしていきましょう。

最初から完成形の激しい音を真似しようとせず、それぞれの歪みを鳴らす感覚を掴むことが大切です。

女性でもデスボイスやがなり声を出せますか?

女性もデスボイスやがなり声を使えます。

男性の低い声をそのまま再現することにこだわらず、自分が出しやすい音程で歪みを加える感覚を掴んでいきましょう。

低さだけでなく、歪みの質感や声の勢いでも、荒々しさや力強さを表現できます。

デスボイスでメロディーを歌えますか?

デスボイスは声の音程が聞き取りづらいため、メロディーをはっきり伝える用途には不向きです。

メロディーを保ちながら荒々しさを加えたい場合は、がなり声・しゃがれ声・音程が聞き取れるシャウトが選択肢になります。

歌の中で音程を聞かせたいのか、激しい音色を聞かせたいのかに合わせて使い分けましょう。

まとめ

今回は、デスボイス・シャウト・がなり声・しゃがれ声の特徴から、声が出る仕組み、練習方法まで解説しました。

大事なのは、自分が出したい声の音質を理解し、それに合った練習を進めることです。

最初は小さな歪みでも、狙ったところで使えるようになると、歌の表現が広がります。

好きな曲の中で「この言葉を強く伝えたい」「ここに荒々しさを加えたい」と感じる部分に、少しずつ取り入れてみてください。

自分の声に合った表現を見つけながら、歌う楽しさをさらに深めていきましょう。

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